特別講演

宇宙を人類の生活圏に ~日本発の民間月面探査への挑戦~

講師

袴田 武史 氏(ispace)

概要

ispaceは「Expand our planet. Expand our future. ~人類の生活圏を宇宙に広げ,持続性のある世界へ~」をビジョンに掲げ,日本発の民間月面探査を目指す宇宙スタートアップ企業です.
私たちは,月に着目しています.月に眠る貴重な水資源を活用して宇宙インフラを構築するため,月面探査レース「Google Lunar XPRIZE」にチームHAKUTOとして挑戦.その開発を通じて獲得した技術やノウハウを活かしながら,レース終了後も民間開発の月着陸船と月面探査機による独自の月周回ミッション,月面着陸ミッションに取り組んでいます.
今回はispaceのビジネスモデル,技術,ミッション,国内外の政府や他産業との連携などをご紹介します.2040年,月に1,000人の人が住み年間1万人が旅行する.人間の生活圏が宇宙に広がる未来を共に目指しませんか.

講師略歴


袴田 武史 氏

株式会社ispace代表取締役兼ファウンダー.子供の頃に観たスターウォーズに魅了され,宇宙開発を志す.ジョージア工科大学で修士号(航空宇宙工学)を取得.大学院時代は次世代航空宇宙システムの概念設計に携わる.その当時,Ansari XPRIZEにより民間有人宇宙飛行が成功し,民間での新しい宇宙開発時代の到来を感じる.民間での宇宙開発では,経営者が必須になると考え,大学院卒業後,外資系経営コンサルティングファーム勤務.プロジェクトリーダーとして幅広い業種のクライアントにコスト戦略および実行を中心にコンサルティングサービスを提供.2010年よりGoogle Lunar XPRIZEに参加する日本チーム「HAKUTO」を率いた.

特別企画

特別企画1 非協調・非協力の動的システム科学と制御

企画

計測自動制御学会 制御部門 超スマート社会実現のためのシステム制御技術調査研究会

オーガナイザ

早川 朋久(東京工業大学)
永原 正章(北九州市立大学)

概要

これまで制御分野では,マルチエージェントシステムの合意問題を中心とした協調制御と呼ばれる制御手法を扱う制御問題を数多く扱ってきた.協調制御は,複数のエージェントが共通のタスクを達成することを目的とした分散制御手法であり,ポテンシャルゲームの特別なクラスと捉えることができることがわかっている.一方で,人間の社会活動の営みは,個々の主体は他人の行動選択の目的を陽に意識することなく,自己の個別タスクをそれぞれ達成するように利己的に振る舞う主体の集合であると認識することによって,はじめてその分析が可能となる.本OSでは,情報のもつ価値が重要となる将来の超スマート社会の分析を意識して,ゲーム的関係におちいるエージェントが織りなす現象を,動的システム科学と制御の観点で読み解いていく.

特別企画2 制御と形式手法:物理情報システムの品質保証に向けた包括的取り組み

企画

JST ERATO 蓮尾メタ数理システムデザインプロジェクト
豊田理化学研究所特定課題 「制御工学研究者と応用数学研究者の連携による革新的な制御理論構築」

オーガナイザ

脇 隼人(九州大学)
蓮尾 一郎(国立情報学研究所)

概要

近年,自動車などの工業製品にデジタル制御が盛んに導入され,動作の効率化のみならず,自動運転などの全く新しい機能が実現されています.しかしその結果,物理情報システムの品質保証という大きな課題が現れており,制御理論・制御工学のみならず計算機科学(特にソフトウェアの品質保証のための形式手法とよばれる諸手法)の成果をも統合した包括的取り組みが求められています.この課題に対して,制御・形式手法の両面からアプローチし,機械学習やソフトウェア工学による実践的技術も包含しつつ,さらに(メタ)理論と産業応用の両方をカバーしながら研究を行う私達の取り組みを紹介し,議論や協働のきっかけを提供すべく,本セッションを企画しました.